竹内まりやの名曲ベスト20&制作秘話まとめ【関ジャム】

2019年5月12日放送【関ジャム完全燃SHOW】で紹介された竹内まりやの名曲ベスト20と、ミュージシャン目線での疑問に応えていたのでその内容をまとめました。

竹内まりやの名曲ランキング&インタビュー内容まとめ

情報元

番組名:関ジャム完全燃SHOW
放送日時:2019/05/12
テレビ局:テレビ朝日
MC:村上信五
主な出演者:関ジャニ∞など

あまりテレビには出演しない竹内まりやさんが、楽曲に関する疑問にインタビュー形式で応えていたので、その内容をまとめました!
また、名曲ランキングも発表されたので合わせてご覧ください。

竹内まりやの名曲ベスト20

番組が20代~50代から集計したランキングです!

20位 プラスティック・ラブ

19位 色・ホワイトブレンド

18位 もう一度

17位 リンダ

16位 マンハッタン・キス

15位 幸せものさし

14位 ドリーム・オブ・ユー~レモンライムの青い風~

13位 人生の扉

12位 毎日がスペシャル

11位 家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)

10位 すてきなホリデイ

9位 今夜はHEARTY PARTY

8位 けんかをやめて

7位 純愛ラプソディ

6位 シングル・アゲイン

5位 カムフラージュ

4位 September

3位 不思議なピーチパイ

2位 元気を出して

1位 

楽曲制作秘話 質疑応答

竹内まりやさんのファンを公言しているミュージシャンが質問を投げかけて、それをインタビューで応えていたのでまとめました!
ファンの方のみならず、音楽が好きな人は必見です!

Q シンプルな言葉はあえて?(zoppさんからの質問)

回答

今は歌詞のストーリー性よりも言葉のインパクトが求められる時代ですが、昔、欧米のポップスが作詞家によって訳詞化された時に「けんかをやめて」のようなタイトルが結構あったんです。

稚拙そうな日本語なのにストーリーになっている。そういうのが入っている世代だから、言葉やストーリーテリングの普遍性を大事にする世代。逆にzoppさんの「青春アミーゴ」はタイトルもですけど、インパクトのある言葉で自分には思い浮かばない。「地元じゃ負け知らず」とすごく良い。メロディーにぴったりだし、更に「Si」というスペイン語も入っちゃう。

他にも椎名林檎さんのような不思議で難解な歌詞にも憧れたりしますが、私のキャラには似合わないと思うのでオーソドックスな言葉を選びます。

Q 「純愛ラプソディ」のダブル歌唱は声の重なりにズレがほぼ無いし半こぶしについても理由が知りたい(さかいゆうさんの質問)

回答

他の取材でも「この曲をどういう思いで作りましたか?」という質問はあっても、自分の歌唱に関してお話しすることはほとんど無いんです。

さかいゆうさんから、こぶしの話が出るとはスゴイ!歌われる人だからこその目線でしょう。

純愛ラプソディですが、実はこぶしが入るということは意識した事がありません。

デビューの時から本能的に音が移り変わるところにちょこっと装飾音を入れるという歌い癖があり、それは誰かに指導されたものではないんです。

ただ、この曲をあえてダブル歌唱で入れたのはちょっと歌に自信がなかったからなんです。

アレンジも割と緩やかなので、シングルでやるには強さがたりないなと自分で判断して、ダブルにしました。

ダブルって微妙にずれているからこそ重なって聴こえる。だから言葉尻やビブラートの位置など合わせていくのにすごく集中して歌いましたね。

Q「純愛ラプソディ」のアレンジに関して(さかいゆうさんの質問)

回答

純愛ラプソディは達郎のアレンジが割と淡々と…。でもアクセントでギターのオブリガード(裏で鳴るメロディー)が気の利いたところに入っていたり、そこは達郎も意図して緻密にやっていました。

達郎は「自分の中でアレンジとして気に入っているのは純愛ラプソディだ」とよく言ってました。「このアレンジは完璧だ」と。いろんな要素はあるだろうけど、自信を持っていましたね。

曲はアレンジによって全く表情が変わっていくからすごく大切。達郎もいつも「一番大変なのはアレンジ」と言っています。

アレンジャーは曲の要を握っている。それを山下達郎でできる事をすごく有り難いと思っています。

Q アレンジの分担について

回答

デモの段階で、自分の中では具体的に見えている音像がある。それを達郎に伝えて「ここの間奏は絶対トロンボーンを入れたい」とか「ハーモニカがいい」とか伝えうる限りのことは伝えて、でも達郎が「そうじゃなくてこの曲はもっとこういう風にした方がいい」という別のアイディアを出してくることがあるので、そっちが良かったらそっちにする。

自分で見えているものは全て伝える。

コードなども、もちろん自分で決めるが、達郎が「このコードの方がいいんじゃない?」と出してきても自分の生理感にないものは元々のコードに戻してもらう。というのは、それをどんどん許容していくとだんだん山下達郎の音世界になっていますので。

達郎の音楽性とわたしの音楽性は明らかに違うので。達郎自信の音楽と違う部分がある接点を持つことの面白さが私のプロジェクト。

サブカル出身の達郎が大事にしないといけない部分と芸能活動から入っている私の世界とはおのずと線引きがあるし、ファン層も違うので。でもそれが重なり合う時の化学反応的な面白さとか一緒にやる必然性を音楽で感じてもらわないといけないので、

Q 曲の普遍性について

回答

普遍性とは時代を超えて受け入れられること。そこはすごく意識しているところです。

還暦を過ぎて、若い人とは時代感がズレてきているところもあるかもしれないけれど、どんな世代の人でも人間として共通に持っているであろう感情は見つけていきたいと思っている。それを言葉にしたり、メロディーにしたり。

私は時代の最先端を担うような存在である必要は無いと思っているので、オーソドックスであることというのをポリシーにしていきたい。

『デニムのように時代を超えるもの』そういう音楽を目指しています。

Q 「駅」について ラストの意味は?

回答

「駅」は映画的なストーリー仕立てにしたかった曲です。

中森明菜ちゃんのアルバム用の曲だったので、彼女の写真をテーブルに並べてイメージを膨らませました。明るいメジャーな曲ではなく、切ないマイナーメロディーが合うと思い、初めてでしたけど、歌謡曲調のマイナーメロディーで『駅で昔の彼氏と会う』というストーリーで書きました。

明菜ちゃんのオファーがなければ生まれなかった曲ですね。

ラストの「ありふれた夜がやってくる」。ここは後悔の念ではなく、「人生にはどうしようもないことがある」というある種の諦観(全体を見通して事の本質を見きわめる)を描きました。そんなやるせなさを表すフレーズだと思っています。

以上が「関ジャム完全燃SHOW」で紹介された竹内まりやさんの名曲ランキングと制作の秘話でした。